カウンセリングを受けるか悩んでいる方や、お申し込みを頂いた方から、「カウンセリングって一回だけでも大丈夫ですか?」「初回は何をするんでしょうか?」といったご質問を頂きます。
確かに、「カウンセリングを受ける」と言っても、どこまで話していいのか、どんなことを訊かれるのかなどがわからず、具体的なイメージが持ちづらいものかと思います。
また、カウンセリングを受けようと思っている方は、当然ではありますが「とても辛い状態を早く脱したい」と思っている方が多いため、初回で答えがもらえるのか、どれだけ楽になれるのかなど、とても気になるものでしょう。
そのような方に向けて、今回は「初回のカウンセリングで何を行うのか」ということを説明させて頂きます。
ぜひ読んでみてください。

通常、初回のカウンセリングは「インテーク」と言って、カウンセラーが相談者の問題を理解するためにヒアリングを行うことが中心になります。
困っている問題、生育歴、家族歴などについて、時間をかけて必要な情報について伺います。
(初回は50分か60分で設定しているところが多いですね)
初めてのカウンセリングで緊張してるところに、初対面のカウンセラーから色々なことを質問されますから、戸惑うことは当然あるでしょう。
もし質問されたことで言いづらいことなどがあれば無理に話す必要はありませんから、それはそのままカウンセラーに伝えてください。
私も初回相談においては、毎回クライエントさんに「今はまだ話したくないことや言いづらいことなどがあれば、無理に話さなくて大丈夫ですから、お応えできる範囲で教えてください」とお伝えしています。
話を進めますね。
カウンセラーは、初回のインテークで得られた情報をもとに問題を評価し、2回目のカウンセリングでクライエントさんにフィードバックして、課題を共有してカウンセリングの頻度や目標などを決めていく、という流れが(あくまでも)一般的です。
つまり、初回は「問題を評価するための情報収集」という目的でカウンセリングを行っているところがほとんどではないかなと思います。
これはクライエントさんにとっては事前に説明されないとわからないことですよね。
ここについての説明が不十分だと、「せっかく勇気を出してカウンセリングに行ったんだけど、色々と質問されて、話を聴いてもらっただけで終わってしまった」となりやすいのだと思います。
カウンセラー側が初回面接の意味を説明していないとそのような誤解が生じやすくなるのです。
私の場合は、初回でお困りの内容を十分に確認した上で、フィードバックや助言をすることは心がけています。
せっかく勇気を出してきてくれたわけですから、話して終わってしまうのではなく
「来て良かった」「やっぱり専門家と話すと気づいていないことに気づけるな」と思って頂けるように、初回でカウンセリングを続けるモチベーションなり、解決の手だてを持って帰ってもらいたいなと強く思います。
当方のカウンセリングの初回相談を80分に設定しているのは、上記のような事情からです。
お試しで来ていただいた方にもある程度のフィードバックはできますから、「よくわからないけど試しに1回だけ受けてみよう」という人にとっては使いやすいのかなとは思っております。
クリニックやカウンセリングルームなどでカウンセリングを受けることを検討されている方は、初回でどんなことをするのかを事前に聴いておくと良いかもしれません。
何か具体的なアドバイスをもらえるのか、それともヒアリングが目的なのか。
その方が「聴いてもらっただけで終わってしまった…」とはなりづらいと思います。
何かカウンセリングについてのご質問がありましたら、お気軽にお申込みのページからメッセージを頂ければと思います。
いつでもお待ちしています。
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