束縛を治したい人に知ってほしい「不安と付き合う方法」

 

カウンセリングで、「必要以上に恋人を束縛してしまい、いやがられてしまう」という相談をよく受けます。

 

例えば、「LINEで既読がついているのに彼から返事がないと不安になってしまう」

 

こんな辛いお悩みを抱えていないでしょうか。

 

「返事がないなんて、もしかして私は嫌われちゃった?」

 

「昨日の電話で、何かまずいこと言っちゃったかな」

 

「もしかして今、他の女と会ってるのでは?私を無視して、楽しんでいるんじゃないかな…」

 

こんなふうに、あなたの頭の中ではあれこれと想像が膨らみ、それと同時に不安も大きくなっていくのではないでしょうか。

 

その一方で、あなたは、そんな自分の気持ちをコントロールしようという意識もきちんと持っていますよね。

 

「きっと私の考えすぎだよね。そのうち普通に返事が来るはず。もうちょっと待ってみよう」

 

「彼はすごく優しいし、そんなことをする人じゃない!」

 

そう考えて、雑誌を読んだり、テレビを見たりして、なんとか気を紛らわせようとがんばっていますよね。

 

でも、ずーっとスマホが気になって仕方がない。

 

結局さっきから15分経った。

 

この15分がとにかく長く長く感じた。

スマホをとる。

 

画面には「既読」の文字。

 

「なにやってんの?私がこんなに我慢して待っているのに。やっぱり本当に無視してるんじゃない?」

 

「きっと私のことなんてどうでもいいと思ってるんだ」

 

これまで抑えていた不安、不満が徐々に徐々に大きくなる。

 

そして、あなたはもう一度LINEでメッセージを送る。

 

「ねえ、何やってるの?忙しいの?」

 

今度はいつまでも未読のまま。

 

こうなると、あなたの頭の中ではどんどん想像が膨らみ、理性が追い付かないほどにネガティブなストーリーが展開されていきませんか?

 

「私は大事にされていない」

 

「彼は私のことなんてどうでもいいはずだ」

 

「私のことなんて遊びだったんだ!」

 

気がつくと、あなたはその怒りや悲しみの大波に飲まれるように行動のコントロールが効かなくなります。

 

そして、彼にメッセージを立て続けに何回も送り、電話もたくさんかけてしまう。

 

その結果、たまたま仕事が忙しくてスマホを見れなかった彼がスマホを見ると、驚くほどのメッセージと着信の嵐。

 

「嘘つき!」「裏切り者!」「卑怯者!」

 

こんなふうに罵倒する内容のものもあれば

 

「私に悪いところが有れば直すから言って!」「お願い見捨てないで!」といった懇願する内容のものもある。

 

彼は「いったい何なんだ!?ちょっと忙しくてスマホ見れなかっただけなのに」「これはさすがにあり得ないな。束縛がきつすぎる」と感じて、結局「おれたち、ちょっと距離を置かない?」なんて言われてしまう。

 

程度の差こそあれ、これと似たようなことがあなたに起きていないでしょうか。

 

彼を思う余りに、不安を抑えきれずに傷つけてしまう。

 

そして、あなた自身も深く傷つく。

 

わかっちゃいるけど、どうしてもやってしまう。

 

これは本当に、辛く苦しく、そして重い悩みです。

 

「他の人のように、どうして私はうまく恋愛ができないんだろう」

 

「もっと普通に交際がしたいのに」

 

このように、あなたは解決の手だてが見つからず、日々強い痛みを感じて途方に暮れていませんか。

 

あなたは、ただただ普通になりたい。

 

普通の恋愛がしたい。

 

普通に、彼と穏やかに過ごしたい。

 

それだけですよね。

 

それなのに、今日も彼を傷つけ、自分も傷ついています。

 

だからこそ、今日は、そんなあなたが少しでも解決の糸口をつかめるように、私の思うことをお話していきますね。

 

ぜひ最後まで読んでみてください。


「不安を今すぐに安心に変えようとする」よりも、「不安と付き合えるようになる習慣」を持つこと。

 

・彼からLINEの返事がない。

 

・彼の電話での態度がなんとなくそっけなかった。

 

・彼が実家に帰って同窓会に参加するらしい。

 

このような出来事は刺激となり、あなたは毎回「不安」に感じてしまうのではないでしょうか。

 

「見捨てられるのではないか」

 

「嫌われたかな?」

 

恋愛関係で不安を感じることは、特に珍しいことではありません。

 

だから、不安になることそのものは特に問題ではなく、不安と付き合うことができれば問題は起きづらいのです。

 

例えば、恋愛で生じる不安と付き合えると、次のように行動が変わります。

 

「さっきの彼の電話はそっけなく感じたな。不安だなー」なんて思いながらも、「まあ、きっと気のせいだよ。彼は仕事忙しくて疲れてるし。たまたま今日は冷たく感じただけだよ」と思って、そのまま一日過ごす。

 

そしたら、翌朝彼から「おはよー」なんてかわいいスタンプ付きでLINEがくる。

 

「あ、良かった。やっぱり気のせいだった」と安心できる。

 

こうやって、不安と付き合うことができれば、今よりも行動のコントロールができるようになるのです。

 

ただ、今のあなたにとって、これはとても大きな難題に感じるのではないでしょうか。

 

なたは、ひとたび不安が生じると、その不安に打ちのめされ、押しつぶされそうになります。

 

いてもたってもいられなくなり、動悸や過呼吸が起きたり、胸のあたりがとても重く感じたり

 

一人で耐えることは本当に困難なのです。

 

だからこそ、「今すぐ楽になりたい」

 

早く安心したい。

 

解放されたい。

 

つまり、その不安を「今すぐに」安心に変えたくて仕方がなくなってしまいます。

このような悩みを抱えるクライエントさんは、口を揃えて「誰にも理解してもらえない物凄い苦しみ」と語ります。

 

頭ではわかっているのに、その度に強い不安と苦痛に襲われ、耐えきれずに行動をしてしまうというのは、本当に自分を惨めに感じて消えてしまいたくなるような、「地獄の苦しみ」だろうと思います。

 

だから、あなたは、今日まで一人で本当によく頑張ってきました。

 

それは間違いありません。

 

そして、今あなたが苦しんでいるのは、「これまでの悪循環から全く抜け出せる気がしないこと」ではないでしょうか。

 

だからこそ、ひとつひとつ手立てを知り、悪循環から抜け出すことを一緒にしていきましょう。

 

不器用でも、泥臭くても大丈夫です。

 

みんな何度も何度も繰り返しながら、少しずつ前進していくのです。

 

まず、今の状況から抜け出すために必要なことは、「不安を今すぐに安心に変えようとするのではなく、不安と少しでも一緒にいられる力をつけていくこと」です。

 

それについて、説明していきますね。


「不安を感じたら即行動」ではなく、不安と行動に「間」をつくる。

 

例えば、「彼からLINEの返事がない!無視されてる?嫌われてる?」と不安を感じたときに、すぐに「ねえ、LINE読んでる?」とメッセージを送る(行動する)のではなく、その不安と一緒にいられる時間を少し増やす。

 

「不安だなー」と感じながら、そのまま過ごす。

 

それが行動との間にできる「間(ま)」です。

 

この間をつくっていくことを意識してみてください。

 

はじめは、それが10秒でも、1分でもいい。

 

結果的にLINEを送って返事を催促してしまっても、今のあなたには、それは仕方ないことです。

 

あなたにできる「間」をつくろうと取り組むこと、そして少しでも「間」ができたこと、これにとても価値があるのです。

 

「10秒しかできなかった」ではなく、「10秒も不安と一緒にいることができた」と、がんばった自分に声をかけてあげてください。

 

深呼吸をしたり、癒される動画を観たり、音楽を聴いたり、アロマをたいて香りを楽しんだり、運動をしたり

 

あなたにできる方法を取り入れることで、より上手に感情とつき合うことができるようになってきます。

 

10秒が1分、1分が3分、3分が10分・・・と、少しずつ、不安と一緒にいれるようになる人もいます。

 

ぜひ、試してみてください。

 

ただ、これをやれば必ず「不安と一緒にいれるようになる」わけではありません。

 

あなたがこれまで傷ついてきた過去、トラウマや考え方の癖などにより、一人ではどうしても限界があるでしょう。

 

だから、うまくできなくても決して自分を責めないでくださいね。

 

まずは、あなたが今の状況を打開しようとしたことそのものに価値があるのです。

 

これについては以下の記事でも詳しく説明しています。

▶共依存を克服する方法⑦「不安と賢く付き合う力をつける」


あなたが衝動的になった時に、パートナーにとってほしい行動を伝えておく。

また、あなたが強い不安に襲われて行動のコントロールが効かなくなった時、あなたがパートナーにどう対応してほしいかを考えて、前もって協力を依頼しておくことも大切です。

 

例えば、毎回彼を責めて罵ってしまい、その度に彼も言い返して激しい口論になるとするなら、

 

「私がいつものようにキレて責めだしたら、私に言い返さないですぐに私から離れてもらえる?外に出てくれていいから。お願い!」と頼んでおく。

 

どのような内容でも大丈夫です。

 

このようにすることで、あなたにとっての最悪な事態を回避でき、悪循環から抜け出すきっかけにもなるのです。

 

実際に、このやり方で「いつものような激しい大げんかにならずに済んだ」「いつもみたいに自分を強く責めて落ち込むまでいかずに済んだ」という方も多くいらっしゃいます。

 

問題を一人で抱えず、人の力を借りることもとても大切なことになります。

 

これも可能な範囲でやってみてください。


あなたを苦しめる「ネガティブな考え方の癖」と「人に対する不信感」

 

もしここまでの内容について「私のことだ!」と思ったなら、あなたがそこまで不安を抱えることができない原因について、整理しておくことをお勧めします。

 

例えば、このような悩みを抱えている方の多くは、普段から人間関係に対する安全や安心を感じることが少ないという傾向にあります。

 

わかりやすく説明すると、「人間関係は危険である」と思っている。

 

「傷つけられる可能性が高い」と思っている。

 

「あんまり人を信用しない方が安全だ」と思っている。

 

あなたもこんな傾向がありませんか。

 

人のことを信用できないと、相手の行動に対する受け止め方がとにかくネガティブになります。

 

ただ電話に出てもらえないだけで「嫌われた」「無視されている」と根拠もなく極端な受け止め方をして不安や怒りになる。

 

また、人のことが信用できないからこそ、その分パートナーには依存的になります。

 

相手への思いが強くなりすぎるので、その思いが満たされないと、不安や怒りが強くなりがちです。

 

だから、ちょっとした行き違いを穏やかに確認することができず、「裏切られた!」「私のことなんて嫌いなんだね!」と極端なメッセージになりトラブルになってしまいます。

 

まとめると、「ネガティブな考え方の癖」そして、「人に対する不信感」も、あなたの課題として挙げられるのかもしれません。

 


カウンセリングを受ければ、あなたは「変わるきっかけ」と「希望」を手にすることができる。

 

ここまでの話を聴いて、いかがでしょうか。

 

「もっと普通の恋愛ができるようになりたい」

 

「彼を不必要に傷つけることをやめたい」

 

「怒ってばかりでなく、もっと穏やかに過ごしたい」

 

こんな思いをあなたが抱えるなら、一度カウンセリングで課題を整理してみることをお勧めしたいです。

 

あなたは、もしかしたらこれまでに、家族関係などでとても深く傷ついた経験があるのかもしれません。

 

人間関係でとても辛いことを経験すると、「あんまり信用しない方が安全だな」「どうせ私が悪いんでしょ」「私は誰からも必要とされていない」など、不信感やネガティブな考え方の癖、そして根拠のない思いこみをもって生きるようになることがあります。

 

一方で、不信感やネガティブな考え方は、あなたにとって必要だった時期は確かにあったのではないでしょうか。

 

例えばですが、

 

親が感情の起伏が激しくて不安定で、とても優しく抱きしめてくれたかと思えば、翌日にはムスッとして口をきいてくれず、暴力を振るう。

 

そんな環境において、子どもは「今日はお母さんは優しいけど、明日にはどうなるかわからないから安心しないようにしよう」と常に一定の警戒心を持ちやすくもなるのです。

 

他にも様々な家庭環境があり、その中で、子どもは「期待しない方が傷つかなくて済む」と学んでしまうことがあります。

 

そうですよね?

 

そして、「私がちゃんとしないから悪いんだ」「どうせ私なんてダメな人間だし」と考えて自分で納得させる癖をつけてきませんでしたか。

 

あなたは、そうやって毎日、一生懸命に生きてきたのではないですか。

 

程度の差こそあれ、今あなたを苦しめている不信感や考え方の癖は、あなたが生きてきた環境の中で、あなた自身を守ってきた考え方であるかもしれません。(「あなたの親が悪い!」と言いたいわけではありませんので、ご理解ください)

 

「よくここまで生きて頑張ってきたなと自分に言いたくなりました」

 

これは同じように恋愛の問題でご相談頂いた方から頂いた感想です。

 

そうです。

 

あなたは一生懸命に生きてきました。

 

今、あなたは毎日自分を責めてしまっていると思います。

 

でも、まずは自分のことをきちんと理解することで、「よくここまで生きて頑張ってきたな」と思えるようになるかもしれません。

 

私は、あなたが、あなたの力で変わることができるようにサポートします。

 

まずはお気軽に、一度カウンセリングをご利用ください。

 

いつでもお待ちしています。