恋愛の問題でカウンセリングにお越しになる方は少なくありませんが、束縛をやめられずにパートナーを苦しめてしまい、とても辛い思いをしている方に多く出会います。
「彼氏への束縛が激しくて、嫌がられてしまって、本当に苦しいんです」
「どうしても彼女のことが信用できなくて、ちょっとしたことで不安になって、彼女を責めてしまって。なんとかやめたいんですけど、自分では止められなくて…」
皆さん、自分でなんとかしようと思って色々と試してみたけどどうにもならず、時には「私を心配させるあなたが悪いんだ!」と相手を責めてしまったり、
自暴自棄になって消えてしまいたいほどの気持ちになったり、本当に苦しんでいるのです。
あなたもそうではないでしょうか。
もし今、あなたがどん底の苦しみを味わっているようであれば、私はあなたのお力になりたいです。
まず、彼氏への束縛がやめられないという悩みを持つ女性の相談を紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
※ブログ執筆者 山﨑正徳(公認心理師・精神保健福祉士)のプロフィールは こちら
「どうしても、束縛がやめられない!」
どうしても彼氏への束縛をやめられません。
彼のちょっとした行動で不安になってしまって、疑ってしまうことをやめられないんです。
大学で初めて付き合った彼に浮気されたことが原因かもしれないんですけど、すぐに相手を疑うようになってしまって。
どうも治せないんです。
この前も、彼がいつも仕事が終わる頃の時間にLINEをしたんですけど、いつまでも既読にならなくて。
「仕事が忙しいのかな?」と思ったんです。
でも、「え?無視してるの?」「もしかして私に嘘をついて飲み会とかに行ってるの?」とか、どんどん想像が膨らんでいって。
それで、またLINEを送ってみて待ったんですけど、30分待っても未読のまま。
我慢できなくて電話をしちゃって。
電話にも出てくれないので、それでもう耐えられなくて。
気づいたら何度も何度も電話して、LINEを送って。
「嘘つき!」「どうせ私のことなんてどうでもいいと思ってるんだね!」と彼を強く責めて
それでも反応がないから、今度は「嫌われたかも!」と急に怖くなってしまって
それで、「私に悪いところがあったら治すから何でも言って!」と懇願するようなLINEを送って
もうめちゃくちゃです。
結局、彼は仕事でトラブルがあってスマホも見れないほど忙しかったらしくて。
彼からは「こういうのはやめてよ」と怒られたし、呆れられました。
本当に悪いことをしたなと思います。
でも、今の彼はそんな私にも優しいんですよ。
前の彼氏とはしょっちゅう喧嘩でした。
だから、今の彼には、もう今までのようなことはしたくないんです。
失敗したくないし、そんなことで嫌われたくないし
私は普通になりたいんです。
みんなのように、普通に恋愛がしたいんです。
でも、それができなくて、すぐに不安になって怒っちゃって。
どうしても安心できないんです。
一回安心しても、些細なことですぐに不安になるんです。
疑って、怒って、泣きわめいて。
もう、どうしたらいいのかわからなくて。
一体どうしたらいいんでしょうか…。
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このような悩みを抱える方にはこれまで多く出会い、ご相談を受けてきました。
カウンセリングに初めてお越しになる時は、皆さん、本当に困っていて憔悴している方が多いです。
「仕事で疲れている彼を寝かせずに一晩中罵ってしまって…本当に自分がおかしくて、怖くて苦しいです」
「彼にスマホを投げつけてケガをさせてしまったんです」
相手のことを愛するあまりに、傷つけてしまう。
そして、あなた自身も深く傷つく。
わかっちゃいるけど、どうしてもやってしまう。
これは本当に、辛く苦しく、そして重い悩みです。
「他の人のように、どうして私はうまく恋愛ができないんだろう」
「もっと普通に交際がしたいのに」
このように、あなたは解決の手だてが見つからず、日々強い痛みを感じて途方に暮れていませんか。
あなたは、ただただ普通になりたい。
普通の恋愛がしたい。
普通に、彼と穏やかに過ごしたい。
それだけですよね。
それなのに、今日も彼を傷つけ、自分も傷ついています。
だからこそ、今日は、そんなあなたが少しでも解決の糸口をつかめるように、私の思うことをお話していきますね。
「不安」と付き合うことが苦手で、今すぐに「安心」に変えようとする。
あなたが相手を過剰なまでに束縛してしまう理由。
その一つを挙げると、「安心したいから」ではないでしょうか。
つまり、不安で不安で仕方がなくて、その不安に押しつぶされそうで、だからこそすぐに安心する必要があるのですよね。
今すぐに安心したい!安心できないと苦しくて押しつぶされそう!
あなたはこのような強い不安や苦しみに乗っ取られ、ついつい衝動的な行動をとってしまうのです。
だからこそ、不安にならないようにすることはあたなにとってとても大事で、そのためには相手の全てを知っておく必要がありますよね。
今日一日の彼の行動。
仕事は何時に終わるのか。
仲のいい友達は何人いて、どんな付き合いをしているのか。
週末に彼が参加する飲み会には、誰が来るのか。
飲み会が終わったらすぐにLINEで連絡がほしいし、家に何時頃帰るのかも伝えてほしい。
家でも、人と話すなら自分の前で電話してほしい。スマホも全部見せてほしい。
このような気持ちで行動してしまっていませんか。
もちろん個人差はありますが、相手に対して自分を安心させるための行動を過度に求めてしまい、それが結果として束縛になってしまうのです。
だから、あなたの一つ目の課題は「不安と付き合う力をもつこと」です。
多くの方が「不安にならない方法を教えてください!」と相談されるのですが、不安は生きていくために必要な感情であり、無理に不安をなくす必要はありません。
不安には、「時間をおいて様子を見ても問題ない不安」と「今すぐに対応しないと生活や健康が脅かされる不安」など、様々な不安があります。
大切なのは、すべての不安に翻弄されるのではなく、不安と賢く付き合うことです。
これができないと毎日とても疲れるし、自分のことも責めてしまって辛いですよね。
あなたを苦しめる「ネガティブな考え方の癖」と「人に対する不信感」
また、このような悩みを抱えている方の多くは、普段から人間関係に対する安全や安心を感じることが少ないという傾向にあります。
わかりやすく説明すると、「人間関係は危険である」と思っているのです。
「傷つけられる可能性が高い」
「あんまり人を信用しない方が安全だ」
あなたにもこんな傾向があるのではないでしょうか。
人のことを信用できないと、相手の行動に対する受け止め方がとにかくネガティブになります。
ただ電話に出てもらえないだけで「嫌われた」「無視されている」と根拠もなく極端な受け止め方をして不安や怒りになる。
また、人のことが信用できないからこそ、その分パートナーには過度に依存しやすくなります。
相手への思いが強くなりすぎるので、その思いが満たされない時、強い怒りになりやすいのです。
だから、ちょっとした行き違いを穏やかに確認することができず、「裏切られた!」「私のことなんて嫌いなんだね!」と極端なメッセージになりトラブルになってしまいます。
まとめると、「ネガティブな考え方の癖」そして、「人に対する不信感」も、あなたの課題として挙げられるのかもしれません。
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あなたが衝動的になった時に、パートナーにとってほしい行動を伝えておく。
ここまで読んでいただいて、「私のことだ!」と思ったあなたは、きっと「それなら私はどうしたらいいの?」と感じたのではないでしょうか。
まず、あなたは本当にがんばっていますから、私はそれを伝えたいです。
その上で、これ以上あなたが傷つかなくて済むために、今すぐに取り組んでほしいことをひとつ提案させていただきますね。
それは、あなたが強い不安や怒りに襲われて行動のコントロールが効かなくなった時、「パートナーにどう対応してほしいか」を考えて、前もって協力を依頼しておくことです。
例えば、毎回彼を責めて罵ってしまい、その度に彼も言い返して激しい口論になるとするなら、
「私がいつものようにキレて責めだしたら、私に言い返さないですぐに私から離れてもらえる?外に出てくれていいから。お願い!」と頼んでおく。
どのような内容でも大丈夫です。
このようにすることで、あなたにとっての最悪な事態を回避でき、悪循環から抜け出すきっかけにもなります。
実際に、このやり方で「いつものような激しい大げんかにならずに済んだ」「いつもみたいに自分を強く責めて落ち込むまでいかずに済んだ」という方も多くいらっしゃいます。
問題を一人で抱えず、彼や彼女の力を借りることも大切です。
自分一人の力ではコントロールが難しいこと。
そこを認めるだけでも、少しは楽になれる人も多いですよ。
ここまで読んでいただき、いかがでしょうか。
きっと、あなたはこれまでもネットで色々と調べたり、本を読んだりして、一生懸命に解決しようとがんばってきましたよね。
一時的にうまくいった方法もあると思います。
でも、やっぱりそれでもうまくいかなくて、そのたびに自分を責めて辛い思いをして、時間だけが経過してしまっていませんか。
束縛を治せないことでパートナーとの間に生じる摩擦だけでも相当辛いし、束縛を治せないことによって苦しんで一年を過ごすことも、本当に苦しいですよね。
この辛い日々、本当にお疲れさまです。
次は、私に直接あなたの支援をさせていただきたいなと思います。
あなたが不安とどう付き合っていくのか、また、人間関係に対する不信感やネガティブな考え方の癖をどう変えていくのか。
これらは、あなたがカウンセリングを受けて専門家の力を頼ることで、ひとつずつ解決に近づいていくことができます。
まずは、一度じっくりと、あなたのこれまでの話をきかせてください。
どれだけ辛い思いをしてきたか、どれだけがんばってきたのか、聞かせてください。
その上で、当方でできる支援をじっくりと考えさせて頂きます。
いつでもお申し込みをお待ちしております。