「カウンセリングの機会がなければ、今後の人生は両親への憎しみに近い想いを抱きながら、抑圧されたものとなったと思います」

 

クライエントさんからカウンセリングの感想を頂きましたので、紹介いたします。

 

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1~2月にはカウンセリングでお世話になりました。

 

カウンセリング以降、転職活動を行いました。

 

結果として、とある東証一部上場企業より主任級として採用が決まりました。

 

この土日で、両親の説得も無事に終わり、採用に応諾する意思を固めました。

 

両親には、これまで私が生きた中で感じてきたこと、両親への思い、そして自分の今後の人生についての考え等、すべてについて腹を割って話し合いをしました。

 

終始理性的な話合いとなり、私の思いを全て話すことができました。

 

山崎様とのカウンセリングの機会がなければ、今回の結果は得られなかったものであり、今後の人生は両親への憎しみに近い想いを抱きながら、抑圧されたものとなったと思います。

 

新しい仕事、職場への不安は当然ありますが、今まで生きてきた中で初めて自分の意思で行った選択であり、この選択が失敗だったとしても後悔することはありません。

 

仕事がきっかけではありましたが、これまでの人生を見つめ直す機会となり、両親へ思いを伝えたことで、ようやく自分の人生を歩むことができます。

 

改めまして、貴重な機会をいただきましたことを心より感謝申し上げます。 

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

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嬉しいご報告をいただき、ありがとうございます!

 

この方は、働き方、そしてご両親との関係で悩んでいました。

 

毎日毎日忙しい仕事、そして、その仕事は両親に強く望まれて就いた職場で、本当に望んでいた生き方ではない。

 

一度は転職を強く決意したものの、両親の大反対に遭い、取り付く島もなく実家を退散し「もう諦めて今の仕事を続けるしかない」と打ちひしがれて日々過ごしていたのです。

 

このような状況が苦しく、カウンセリングにお申込み頂きました。

 

このクライエントさんは、とにかく真面目で、小さいころからご両親の期待に応えて生きてきました。

 

進路も、就職先も、「自分がどうしたいか」よりも「僕はどうすべきか」が常に優先され、親に反発してでも自分で選択をするという経験がなかったようです。

 

それでも、このクライエントさんには希望がありました。

 

「20代まで今の仕事を勤めあげれば、きっと親は転職を許してくれるはずだ」

 

「30代からは自分の人生を生きよう!さすがに30代になれば親もあれこれ言わないだろう」

 

こう思って、目の前の仕事を一生懸命こなし、仕事が終わった後は転職のための勉強をして、必死に自己実現の準備をしていたのです。 

 

ただ、その希望は簡単に打ち砕かれてしまいます。

 

ご両親から転職を認めてもらえなかったのです。

 

しかも、ほとんど耳を傾けてもらえず、頭ごなしに否定されてしまいました。

 

ご両親は本人のことを思って言っているのだと思いますが、クライエントさんにとっては本当に辛いことです。

 

初回の面談では「もう諦めています。親には逆らえません」「今の仕事を続けるしかないので、どうやって体調を崩さず、モチベーションをもってやっていくのか相談したいんです」と話していました。

 

それくらい、この方にとって両親の意見は絶対だったのです。

 

一方で、「自分の人生は何だったのか」「自分の人生は親のためのものではないはずだ」「やっぱり諦めきれない」といったお話もあり、相当に悩んで揺れていました。

 

私は、お話を聴き、気持ちを整理しながら、次のように伝えました。

 

「親との関係を優先して転職を諦めるか、それとも親との関係よりも自分の気持ちを優先して転職をするのか、それを決める自由と責任は、自分自身にありますよ」

 

「大切なのは、自分の意思で選択することです。今のように、『親が許してくれないから転職できない』と親の責任にしていると、ずっと親を恨んで生きていくことになります。そして、そんな自分のことも嫌いになってしまいます」

 

この話を聴いたクライエントさんは、カウンセリングで改めて自分の人生を振り返り、その後「やはり自分の人生は自分のために生きよう」と決めることができたのです。 

とにかく後悔しないように、転職活動をしよう。

 

両親には転職が決まってから事後報告をする。

 

なんとか説得するし、説得できなくても仕方ない。

 

それでいいんだ。

 

初回相談の時には「絶対に親には逆らえません」と言っていた人が、たった数回のカウンセリングで考えを180度改めて、強い意思と覚悟を持つことができました。

 

そして、本当に就職を決め、親を説得した。

 

すごいことですね。

 

きっと、ご両親から見たクライエントさんは、今までのようにビクビクと親の顔色を窺う息子ではなく、一回りも二回りも大きく、力強く見えたのではないでしょうか。 

 

ご両親が変わったのではなく、クライエントさんが変わったから、ご両親を説得できたのだろうと私は思います。

 

「自己肯定感を上げる方法」のような本を最近多く見ますが、自己肯定感って、テクニックで簡単に上がるものではないですよ。(本を否定しているわけではありません!)

 

自己肯定感は、自分の気持ちを大切に行動できて、「言ってみるもんだな」「やってみてよかったな」の積み重ねで育まれるものだと思います。

 

自分で選択して、自分の人生を作っていく。

 

今日一日を少しでも良いものにしていく。

 

反省はしても、後悔はしないように生きていく。

 

きっとこのクライエントさんにとって、この経験が大きな宝物となることでしょう。

 

本当に力になれて嬉しいです。

 

第2の人生、心から応援しています!