クライエントさんからカウンセリングの感想を頂きましたので、紹介いたします。
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私は、自分が鬱だと認める事が、最も難しかったです。
自分は、大丈夫だと思っていました。
体はだるく、やる気がおきず、朝も起きられないけど、私は鬱では無いと思っていました。
普通に生活していただけなのに、強いと思っていたし、何より周りの人に迷惑をかけたくなかった。
それでも、息がしずらくなり苦しくなる日々が続いてクリニックに通わざるえなくなり、先生の勧めでカウンセリングを受ける事になりました。
カウンセリングを通じて、今まで当たり前だと思っていた事が、辛かった事、悲しかった事、抑圧されてきた事、自分を押し殺して生きてきたんだと気づかせてもらいました。
気付きを認める事は、更に辛く疲れる作業でした。
これまでの自分を認める事は、自分を否定する事の様に感じ、虚無感に襲われました。
心の拠り所をどこに持っていけば良いのが分からなくなりました。
一歩進んでは、二歩下がる感じ。
それでも、繰り返しカウンセリングを受けていく内に自分の今の感情を感じられる様になり、冷静に整理出来ている自分に気づきました。
やっと、物事を俯瞰して見れるようになった。
そう実感出来た時、自分の素直な感情のまま日々を過ごす事が出来る様になりました。
自分の人生を手に入れる事が出来ました。
今では、こんな風に前向きに捉える事が出来る様になりましたが、クリニックに通う、カウンセリングに通う事は、何となく自分の人生の汚点の様にも感じ、ずっと拒否して来ました。
私はあのままカウンセリングに通っていなかったら今生きていたのかな、と思う事があります。
心と体のバランスを崩したからといって、すぐにカウンセリングに行くのはどうなんだろうと躊躇される方が多いのではないかと思います。
少しの気付きでも、早く自分と向き合える時間を作る事が、とても重要な事だと思います。
改めて、山崎様のカウンセリングを受けて本当に良かったと思っております。
心より感謝申し上げます。
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とても励みになる感想をいただき、ありがとうございます。
この方は、仕事を休職したことを機に、精神科の主治医の勧めでカウンセリングを開始しました。
休職に至った理由は、直属の上司から長期に渡りかなり強いコントロールを受けていて、心身ともに相当に疲弊してしまい、出勤することができなくなったことです。
「強いコントロール」というのは、いわゆるパワハラです。
詳しくは書きませんが、パワハラ被害の内容は本当にひどいものでした。
この方との初回相談の時のやりとりは、私は今もよく覚えています。
このクライエントさんは本当に真面目で誠実な方なんですよね。
上司からひどいパワハラを受け続けてボロボロになり休職に至ったのですが、私に対して、決して上司へのネガティブな思いを語らないのです。
「とても辛い思いをしましたが、上司には本当に育ててもらいました」
「私が何もできない時から、手塩にかけて面倒を見てくれたんです」
「上司には本当にお世話になったんです」
これはクライエントさんが無理にそう思い込もうとしているのではなく、紛れもない本心でした。
入社当初からいつも気にかけてくれて、それは手厚く育ててもらえたようなのです。
そのおかげで、社内で重要なポジションを任され、活躍することができ、上司に心から感謝していたのです。
でも、初回相談の時のクライエントさんは、ずっと泣いていました。
その表情は、明らかに傷つき、深く悲しんでいるようにしか私には見えませんでした。
「とても辛そうだな」「よほど苦しい思いをしたんだろうな」
私はこんな思いを持ちながら、注意深く話を聴いていくと、クライエントさんのある苦しさに気づきました。
この方は、人に対しての感情を、どれかひとつに決めなければいけないと思い込んでいたのです。
わかりやすく言えば、お世話になって感謝している人に対して、「怖い」とか「嫌だ」とかそんなネガティブな感情を抱いてはいけないし、そんな風に思うのはおかしいことだ!と思っているのです。
だから、どれだけ辛いパワハラにあっても、相手を避けたり抗議したりすることもなく、ただただ耐えて働き続ける。
「お世話になった人を嫌だなんて思うのはおかしい」
「こんなに私にきつく当たるのは、私の出来が悪いからだ」
こう考えて、頑張って頑張って働き続けました。
結果、うつになり精神科に通い、休職に至った。
それでもなお、パワハラを行った上司へのネガティブな感情を少しも認められない。
これは本当に辛く苦しいことです。
「好きだけど嫌い」「感謝しているけど怖い」
こういう気持ちって、すごく人間らしいと思うんですよね。
どちらかひとつに決められるほど、人の気持ちは単純なものではないのです。
好きだし、感謝している。だけど、怖いし嫌だし会いたくない。
上司が悪い人じゃないのはわかるんだけど、復職するのが怖い。苦しい。
両方の気持ちが本当なのです。
だから、まずはちゃんと両方認めてあげること。
それをそのまま受け入れること。
その上で、これから相手とどんな関係を築いていくのかを考える。
それが自分を大切にするということなのです。
私は初回相談で、このようなことを伝えました。
そしてカウンセリングを進める中で、クライエントさんは、自分の気持ちに様々な制約をかけて、抑圧して生きてきたことに気づきました。
職場だけでなく、親との関係も同様で、辛さや悲しみに気づけていなかったのです。
カウンセリングはとても辛く苦しい作業だったと思います。
話をして、自分の本当の気持ちに気づき、認める。
当たり前だと思っていたものが、嫌で嫌で仕方がなかったり、とても悲しんでいたり。
上司に対しての気持ちは、感謝よりも恐怖の方が遥かに勝ることに気づいたり。
そうすると、「今までの私は一体何だったの?」という恐怖にも苛まれて混乱します。
そのような中、本当によく頑張って自分の気持ちに向き合いました。
結果、強い恐怖を覚える職場を退職することにして、自分が心から安全を感じられる場所で生活することを選択したのです。
「自分の人生を手に入れることができた」
クライエントさんがこう感じているのは、自分の気持ちを大切に生きることがどういうことなのか、心から実感できたからこそでしょう。
すごいことだと思います。
今でも毎月カウンセリングに来ていただいているのですが、初回相談の時の傷ついて憔悴した表情と比較すると、今の穏やかな満たされた表情は、見ていていつも感動してしまいます。
もちろん、悩みやストレスがなくなったわけではありませんし、今でも辛いことはあります。
でも、以前と違って、ありのままに辛さを認めて、人に話し、自分がどうしたいのかを考える時間を持つ。
まさに、新しい、自分のための人生を手に入れましたね。
本当にすごいことで、私も勇気づけられました。
引き続きサポートさせて頂きますので、宜しくお願い致します!