クライエントさんからカウンセリングの感想を頂きましたので、紹介いたします。
----------------------------------------------------------------------
私はカウンセリングに通い始めてから短いですが、
明らかに変化してきています。
私にとってカウンセリングの時間は、主に自分ときちんと向き合う時間だと感じます。
山崎さんが客観的に言葉に具現化してくださるので、きちんと自分自身が向き合っていけるのを実感できます。
例えば、一人で抱え込んでいた時に比べて、きちんと自分と向き合う時間が取れていることで、普段の感情のアップダウンが穏やかになりました。小波のような感情は、いつのまにか通り過ぎていきますので、動けなくなるほど落ち込むことはなくなりました。
そのように、少しずつ前向きになれることで、仕事への取り組み方も変わってきたように感じます。
以前は、自分がなんとかしなければ、と、
キャパオーバーに気付くことができなかったのですが、今は立ち止まってから一つ一つこなしていくので、どんなに沢山の仕事があっても、キャパオーバーはありません。
詳しく載せると長くなりますが
家族との関係性もかなり変化してきています。
自分自身と向き合った分だけ、
家族や大切な人と向き合えるようになるのだと感じます。
まだまだ変わりたいけど変われない部分ばかりだと痛感しますが、
それでも毎日落ち込まなくなっただけでもすごい変化だと思いますので、
今後の変化に期待大です。
今後とも宜しくお願い致します。
----------------------------------------------------------------------
嬉しいご報告、ありがとうございます!
この方は、トラウマの問題で今年の1月からカウンセリングをご利用いただいております。
カウンセリングに来る人で多いのですが、過去にとても傷ついた体験があり、今でも全く癒えていないその傷をどう扱っていいのかわからず、ただただ見ないように、何かに必死に打ち込んで考えないようにして、それが生き方としてすっかり定着してしまっている方です。
嫌な思い出や辛い体験は、確かに考えないようにすればその場では楽ですよね。
ただ、深い傷は放っておけば勝手に癒えてくれるほど都合のいいものではありません。
例えば、ボクサーが顔面に強烈なパンチを受けたとして、きちんと倒れてダウンするのと、倒れずに試合を続行するのとでは、どちらの方が回復が早いと思いますか?
言うまでもなく、パンチを受けたらちゃんと倒れる方が回復は早いというのはわかりますよね。
心もそれと一緒です。
辛い体験をしたら、ちゃんと傷ついたことを認めて、きちんと具合が悪くなって落ち込む。
こういう習慣ができていると、自分の負の感情の扱いになれていき、キャパも上がってきます。
でも、パンチを何発ももらっているのに、その事実や痛みを忘れようとして、必死に前に進み続けたらどうなるでしょうか。
それが長い年月をかけて習慣になってしまうと、自分がどれだけの傷を負っているのかもわからなくなります。
心のあちこちが痛み、悲鳴をあげているんだけど、その傷が何なのかもわからない。
過去のものなのか、今のものなのかもわからないから対処のしようもないのです。
この方も、まさにそのような状況に陥り、コントロール不能の強い感情に日々振り回されて苦しんでいました。
本当に大変な日々だったと思います。
今まで誰にも自分の話をせず、自分一人で解決してきた人が、定期的に自分の話をする習慣を持つ。
ボクサーがちゃんとラウンドごとにコーナーに戻り、セコンドとコミュニケーションをとり、自分のダメージを伝えてケアや助言を受け、次のラウンドに向かう。
当たり前のようですが、子どもの頃から、ずーっと一人でリングに立っていた人にとって、これは本当に、本当に大きなことなのです。
カウンセリングを始めて3カ月くらいになると思いますが、自分の痛みがわかり、ケアを求めるようになったのですから、当然ながら感情のアップダウンは穏やかになりますし、動けないほどの落ち込みも確実に減ります。
これらは全て、強い勇気を持ってカウンセリングに臨んだクライエントさんの力そのものです。
私は引き続きセコンドとして、微力ながらサポートをさせて頂きたいと思います。