「パニックになりそうになった時に冷静さを取り戻せることが増え、過呼吸やパニック症候群に至らなくなりました」

 

クライエントさんからカウンセリングの感想を頂きましたので、紹介いたします。

 

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山崎先生のカウンセリングとブレインスポッティングを受け始めてから6回くらいになりますが、毎回新しい自分の気持ちに出会う気がします。

 

初めてブレインスポッティングを受けた時にこんな簡単な事で、トラウマが消えるのかな?と正直半信半疑でしたが、やって頂いてすぐに今まで味わった事の無いような体験をし驚きました!

 

毎回終わるとどっと疲れたり、感情が高ぶってしまったり、濃いものが食べたくなったりしますが、数日経つと感情が穏やかにかつ冷静に自分の事を見られるようになるのを感じます。

 

まだたまにトラウマに直面する事がありパニックになりそうになりますが、前と違うのはなりそうになった時に冷静さを取り戻せる事が増え、過呼吸やパニック症候群までに至らなくなった事です。

 

最初、私はカウンセリングというだけで、医者から勧められてから半年近く戸惑ってしまいましたが、今ではもっと早く受ければ良かったと思うほど、昔の自分を取り戻す助けになっています。

 

戸惑っっていらっしゃる方ほど勇気を持って一度受けてみて欲しいと思います。

 

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とても嬉しいご報告をいただき、ありがとうございます。

 

この方は「過呼吸やパニックで困っている」というご相談でした。

 

感想の中に出てくるブレインスポッティングというのは、当方が行っているトラウマ療法です。

 

詳しくは以下のリンクをご確認ください。

ブレインスポッティング(トラウマ治療)【東京・新宿】

 

効果は人それぞれなので、「これでトラウマが必ず消えますよ!」とは言えないのですが、この方のように短期間でトラウマを軽減できる方もいらっしゃいます。

 

このクライエントさんは、幼少期からご家族にきつく怒られることが多く、そのせいか、仕事で高圧的なお客さんに接する度に手が冷たくなり過呼吸が起きる、という深刻な悩みを抱えていました。

 

こういう悩みは、本当に重く苦しいですよね。

 

本人は何とかしたいと思っていても、怒っている人を見て危険を感じると、もう体が言うことをきかないのです。

 

ガチっと緊張して、血の気が引いて頭が真っ白になり、そうするとうまくしゃべれないから余計に相手を怒らせてしまったり

 

それがきっかけで更なるショックを味わい、よりトラウマが強化されていきます。

 

まさに、抜け出すことのできない負のループです。

 

「そんなに気にしないで、落ち着いて対応すれば大丈夫だから」

 

周囲の人からはこうやって励まされることが多いでしょう。

 

でも、トラウマがあるとこれが本当に難しい。

 

「落ち着いて対応すれば大丈夫」

 

こう頭で理解していても、恐怖や不安などの感情が明らかにそれを上回り、コントロール不能になるのです。

 

なかなか高圧的な人がいない職場を探すのも困難ですし、こういう悩みを抱えると本当に苦しみます。

 

この方は、これまでの6回のカウンセリングの中で、毎回仕事の状況やお気持ちをじっくり確認しながら、ブレインスポッティングを取り入れて対応をしていきました。

 

ブレインスポッティングのページで詳しく解説していますが)このトラウマ療法は、目の位置を固定して行うものです。

 

このクライエントさんのトラウマの反応が強くなる目の位置は、真下でした。

 

その位置に目を向けると、呼吸がしづらく、手が冷たくなり苦しくなります。

 

ブレインスポッティングは本当に不思議なもので、トラウマの反応が強くなりやすい目の位置に、心覚えがある人が多いのです。

 

このクライエントさんの場合、真下を見ている時は、まさに怒られている時の目の位置だったのです。

 

そこで嫌な記憶が蘇り苦しさが増すことが多いのですが、これを繰り返すことでトラウマを癒していきます。(人により反応や効果は様々です)

 

感想にも書かれていますが、これはけっこう疲れます。

 

翌日寝込んだり、怖い夢を見たり、トラウマと向き合うことは相当なエネルギーを要するのです。

 

このクライエントさんもかなり疲弊しながら続けましたが、この方はブレインスポッティングを通してとても大切なことに気づきました。

 

私が行うブレインスポッティングでは、反応が強くなる目の位置だけでなく、楽に感じる目の位置も一緒に探します。

 

苦しさを味わった後に、必ず楽な目の位置に戻ってもらうことを私はやっています。

 

このクライエントさんの楽に感じる目の位置は「真正面」だったのですが、この位置にもまた心覚えがあったようです。

 

それは、このクライエントさんをずっとずっと支えてきて、今でも生きるエネルギーになっている「人前に出て歌を唄う時」の目の位置です。

これは他のクライエントさんにも言えることなのですが、子どもの頃、家庭環境で傷つきながら生き抜いてきた方は、ただただ傷ついて途方に暮れるだけで日々を過ごしていたのではない。

 

それがどんなに小さなことであれ、必ず何かを励みに、何かを楽しみに、何かを支えにしているのです。

 

大好きなアニメ、漫画、テレビ、仲の良かった友達、ゲーム、部活、好きなバンドやアイドル、ペット、夢

 

何か、自分を支えてくれるものを見つけて、それを励みに必死に生き抜いています。

 

このクライエントさんにとって、歌や夢はとても大きなもので、ずっと支えになって生きてきたんですよね。

 

だから、ブレインスポッティングで苦しい思いをしても、真ん中を見ることでトラウマに対抗できるパワーを得ることがわかったのです。

 

辛いトラウマに打ち勝つためのヒントを、子どもの頃の自分から見出したわけです。

 

私って、頑張って生きてきたんだな

 

今も、自分らしくいれる歌を大事にして生きていかないとな

 

クライエントさんはこのように思い、自分が心地よいと感じる時間、エネルギーを感じることができる時間をより大切に生きるようになりました。

 

それが功を奏したのか、悩んでいた過呼吸やパニックが起きづらくなり、また起きてもだいぶ冷静に対応できるようになったのです。

 

クライエントさんは、「ブレインスポッティングで過呼吸やパニックが治った!」と思っているようなのですが、私はそうは思いません。

 

苦しいブレインスポッティングを通して、クライエントさんが自分で気づきを得て、行動して、「自分で過呼吸やパニックを治した」のです。

 

本当にすごいです。

 

クライエントさんが「自分を取り戻すことができた」と思えるお手伝いをさせて頂き、私も本当に嬉しく光栄に思います。

 

引き続き、より自分らしく生きるためのお手伝いをさせて頂きますので、宜しくお願い致します!