クライエントさんから頂いたご報告を紹介します。
「悩んでいた家族の問題はだいぶ改善しました。ちゃんと夫と必要な話ができるようになったし、体調も安定しました。本当にカウンセリングを受けて良かったです」
「それと、カウンセリングを受けたことで、思わぬ変化もありました。歌詞とか、ドラマのセリフの意味がわかるようになったんです!今まで、歌を聴いても、歌詞が大げさだなとか、こんなことあるの?程度にしか思いませんでした。ドラマもそうです。なんとなく、これはドラマだからだと、冷めて見ていた感じなんです」
「でも、カウンセリングで自分の感情がよくわかるようになってから、歌詞が味わえるようになりました。あー、なるほど!みたいな。ドラマもです。今まではなかったような感動を味わえてます。カウンセリングって本当に面白いですね!」

嬉しいご報告ありがとうございます。
この方は、ご家族の問題で3カ月ほどご相談を頂いていました。
とても悩んでいたご家族の問題、そしてそれに伴う体調不良は改善してカウンセリングは終結しましたが、この方はそれだけでなく、「歌詞やドラマに感動できるようになる」という思わぬ効果を得ることができました。
きっと、人生の幅が広がった感じですよね。
これはご本人がとても喜んでいたように、本当にすごいことだと思います。
「歌詞やドラマのセリフの意味がわかり感動できる」というのは
言い換えれば「共感力が上がる」ということです。
困っている人がいればその人の気持ちを想像して声をかけてあげたり、喜んでいる人がいればその喜びをイメージして、一緒に喜んであげる。
「共感性・共感力」は、目の前の相手と良い関係を築いていく上で、欠かせないものなのです。
そのために必要なことは、「日常的に自分の感情をきちんと把握し、扱うこと」です。
辛いことを辛いと認め、楽しい時は楽しさを味わう。
感情には本当に色んな種類や強さがありますし、「好きだけど嫌い」のようにとても繊細で複雑なものもあります。
だからこそ、自分の中に生じる様々な感情をきちんと受け止め、じっくりと味わうこと。
これにより、人の気持ちをイメージする力がついていくわけです。
ただ、日常的に自分の感情を抑圧している人は、これが苦手です。
わかりやすく言ってしまうと、「自分の気持ちがわからないと、人の気持ちもわからくなる」のです。
辛いことを辛いと認めないとか、色んなことを感じないように生きることが習慣になっていると、そのまま共感力も下がっていきます。
今回紹介したクライエントさんは、カウンセリングを通して、幼少期から自分の感情をちゃんと扱ってきていなかったことに気づきました。
そして、それが家族問題や体調不良のひとつの原因になっていることも理解し、感情を把握し、味わい、扱う生活に変えていきました。
その結果、これまでスルーしてきた様々な感情に目が向くようになり、辛いことや嬉しいこと、淋しさ、安心感など、色んな感情が蘇ってきたのです。

歌詞やドラマって、「大好き!」とか「ふざけんなよ!」みたいなわかりやすい感情表現もあれば、「会いたくないけど会いたい」とか「不安定な毎日に小さな幸せ」とか、「嫌い」とか言いながらそれとは反対の行動をしていたり、複雑で繊細な表現も多いですよね。
こういう繊細な感情がちゃんとわかるようになると、歌やドラマがより楽しめるはずです。
今回のクライエントさんだけでなく、カウンセリングを通して自分の気持ちがちゃんと扱えるようになると、楽しみにできる趣味が増えたり、自分が安心だと感じられる時間を確保できるようになるので、表情が柔らかくなっていく人が多いんですよね。
カウンセリングって、本当に面白いんですよ。
今回もお役に立てて良かったです。
ありがとうございました!
※「感情の抑圧と共感力の関係」については、以下の記事でより詳しく説明しています。