「夫と別れてさみしい部分もあるけれど、こんなに自由なんだな、と思えるようになりました」

 

以前いただいたクライエントさんからの感想をご紹介します。

 

「前回、初めてのカウンセリングでしたが、『不安をそのままにしておいていい』が人生の中で考えたことがなかったので、なんだかすごくびっくりしました」

 

「不安をすぐに解消しようとするのは、母も妹もそうだと思います。私の今までの人生は、不安を抱えるとそのまままではいられなくて、すぐに解決したくてネットで検索したり、人に相談したり、ずっと動き回って疲れて。どんどん不安になって、ずっとそんなことの繰り返しでした」

 

「カウンセリングもそうです。夫に対してどう自分が動くべきか、解決しなきゃ!解決方法を知りたい!と思ってお願いしました。でも、不安を今すぐに安心に変えなくていい、不安のまま布団に入っていいし、不安のまま仕事をしていていいんだよと言われて、とにかくびっくりです。夫との問題というより、私の根本の問題が解決できるのかなと思いました。あれから少し落ち着いています」

 

この方は、一年前に夫婦の問題でご相談を頂いていました。

 

お困りの問題について話し合いをしようとしてもかみ合わず、相手に話を聴いてもらえなかったり、話し合いを避けられてしまったり。

 

夫に対してどのように話をしていけばいいのかについて悩んでいたのですが、不安になるとずっとネットで検索してしまったり、友達に夜中でもずっと話を聴いてもらったりして、睡眠や生活が乱れてしまうんですよね。

 

それで、余計に悩んでしまって、落ち着いて問題と向き合えないのです。

 

そこで、私の方からこれまで不安とどう付き合ってきたのかを確認したところ、「不安を不安のままにしておけず、安心できるまで行動する」というパターンが定着していることがわかりました。

 

不安をすぐに安心に変えようとするということは、衝動性がとても高くなるということです。

 

例えば、夫の反応がそっけなくて不安のスイッチが入ると、そのままにしておけず「ねえ、今の何?どういうこと?」と確認せずにはいられない。

 

そこで新たに摩擦が起き、更なる不安や苦痛に悩まされてしまいます。

 

結局、不安を抱えられるようにならないと行動のコントロールができず、いつまでもじっくりと問題と向き合えないのです。

 

だから、人間関係の問題を本当に解決したいなら、まずは不安と付き合えるようになる必要があるんですよね。

 

不安なことをそのまま受け入れて、いつも通りに生活する。

 

朝起きて仕事に行き、いつも通りに仕事をこなし、夜はいつもの時間に布団に入る。

 

これは、不安に対して見て見ぬ振りをするのとは違います。

 

不安をありのままに認めて、向き合うべき時にしっかり向き合う。

 

できるだけ不安に影響を受けず、生活を整えることで、落ちついて問題と向き合うための強い足腰を鍛えるのです。

この方は、カウンセリングを定期的に続けながら、不安などの感情との付き合い方を学んで頂きました。

 

不安と付き合えない方の多くが、きちんと自分の話を聴いてきてもらった経験がないんですよね。

 

だから、定期的にカウンセリングで自分の気持ちを話すだけでも、本当に大きな経験になるんですよ。

 

今まではどうしても誰かに話したくて、夜中に誰かに電話をかけて長々と話していたところを、「カウンセリングでまとめて話そう」と思ってその日はおとなしく寝てみる。

 

仕事終わりにお酒を飲んでストレス解消したくなっても、「今日はやめとこう」と思って真っすぐ家に帰る。

 

これらは初めはとてもハードルが高く感じることですが、カウンセリングを重ねることで、少しづつ衝動性をコントロールできるようになり、行動が変わってくるのです。

 

衝動性がコントロールできない時は、「またやっちゃった」と後悔して自分を責め、ますます自信がなくなりますが、衝動性が抑えられると自尊心も上がります。

 

つまり、「なりたい自分」に近づくことができるのです。

 

この方は、最終的にはご主人と別れる決断をされ、カウンセリングも終結しています。

 

「彼に怒られないようにとか、そんなことばかり考えていた気がして、私自身もおかしくなっていたのかもしれません」

 

「今はさみしい部分もあるけれど、こんなに自由なんだな、と思えるようになりました」

 

「本当に苦しい時にお世話になりました。ただただ先生には感謝です。私にとっては財産です」

 

最後にこんな言葉を頂きました。

 

私にとっても大きな財産です。

 

本当にありがとうございました!